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Top Message 株主・投資家の皆様へ

株主・投資家の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。

エブリーが設立された2015年は、スマートフォンの普及によって、インターネットが一部の人のものから、誰もが使う社会インフラへと変貌を遂げる転換期でした。しかし同時に、メディアの信頼性は揺らぎ始め、情報の質をいかに担保するかが問われていました。だからこそ私たちは、暮らしの根幹をなす「食」の領域において、プロの手による信頼性の高い動画レシピメディアが必要だと確信したのです。

私たちが目指すのは、人生を劇的に変える一度きりの魔法ではありません。「今日のご飯、これなら作れそう」と少しだけ心が軽くなる朝。食卓を囲んだ家族から「おいしい」という声がこぼれる瞬間。そんな、日々の暮らしの中に生まれる「ささやかな喜び」や「前向きな行動」こそが、人生を彩る『明るい変化』であると私たちは信じています。この変化を『誰にでも』、そして毎日の生活の中で当たり前に実感できるものにしていきたい。当社のパーパス『明るい変化の積み重なる暮らしを、誰にでも。』は、この想いから生まれました。

このパーパスを実現するため、私たちは「コンテンツ」「UX」「AI」「データ」という4つのコアコンピタンスを経営の軸として磨き続けてきました。質の高いコンテンツが生活者を惹きつけ、優れたUXが日々の利用を習慣に変え、AIが一人ひとりに最適化された体験を生み出す。そしてそのすべての営みから蓄積されるデータが、再びコンテンツ・UX・AIを進化させる。この好循環こそが、当社の成長エンジンです。

なかでも私たちが経営の中心に据えているのが「データ」です。私たちは、アプリ、SNS、店頭サイネージといった多面的な接点を通じて、生活者のリアルな食の瞬間を捉え続けてきました。その積み重ねから生まれたのが、独自の「食生活行動ビッグデータ」です。この唯一無二の資産を活かし、食産業が長年抱えてきた構造的課題を解消し、新しいインフラを築くこと。それこそが、私たちが今、果たすべき使命であると考えています。

現在の食産業では、生活者の情報収集がデジタルへ移行する一方で、食料品の購入・購買意思決定は、店頭が中心となっています。私たちは、この「献立を決める瞬間」と「店頭で商品を選ぶ瞬間」の間に生じている断絶に着目し、食品メーカー・小売・生活者の三者をデジタルでつなぐ「食生活プラットフォーマー」として、その解消に挑んでいます。

その実現を可能にするのが、当社が独自に保有する三つのアセットです。国内レシピサービスでアプリ+ウェブ利用者数がNo.1(※)の利用者数を誇る『デリッシュキッチン』のユーザー基盤、全国のスーパー店頭に展開する日本最大級のデジタルサイネージ、そして複数の食品卸会社との強固な連携体制。これらをすべて自社で持つことで、広告から購買までを一気通貫でつなぐ優位性を確立しています。
(※)アプリの月間利用者数300万人以上かつウェブサイトでの国内における月間利用者数2,500万人以上の国内主要レシピサービス3社の月間利用者数(2025/10〜2026/4、スマホアプリ市場分析プラットフォーム「Sensor Tower」及びサイトトラフィックやユーザー行動の分析ツール「Similarweb」における数値)を比較(株式会社エブリー調べ)。

今後は、ユーザー基盤の拡大から得られる膨大なデータの蓄積を、さらなるサービスの高度化や売上拡大へとつなげていきます。このデータ駆動型の成長サイクルを力強く回し続けることで、食産業の新しい社会インフラとしての地位を確固たるものにしてまいります。

株主・投資家の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご指導とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社エブリー 代表取締役社長 吉田 大成